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-7/14まで「野良仕事で働く人のための日本の野良着の形を生かした作業服をつくりたい」

もんぺ

sagyomonpe

思えば着物を着はじめて大学のあるNPO内プロジェクトとしてスタートさせたのが1999年冬。服飾の専門学校生の協力して、日常に着るための着物を開発して試験販売するという企画だったが、今はそれなりに人数がいるサークルとして独立したようである。京都ならではとはいえ、10年以上続いているとかすごい。

その後、3年間立ち上げ期を終え(当初長く続くプロジェクトを作ったつもりもなかったが)私自身は大学の専門課程が始まり、研究生活に入った。で、農学部だったので林業実習とかでゴリゴリ動いていると、さすがに通常の和服では活動できないことに気がつき、野良着に興味を移していく。

昔の野良着をボロ市とかで探しては組み合わせて着てみたりしていた。子供用の剣道着が丈夫で使いやすく今現在、日常着の一つである。野良着は直線立ちということもあるのか、肩周りが楽で、手の上げ下げが頻繁な農作業に合っていた。とはいえ、ナリワイ制作活動においては、衣食住だったら住が大きいだろうと、衣については、個人的趣味にとどめていた。

しかし!ナリワイをつくろう、と色々仕事をつくっていくうちに、実は衣服って重要度高いんじゃないかと思い始めたのがここ1、2年のことである。

ある生活様式が定着していくなかで、本人が気分が盛り上がることと、対外的に何か示すことができるのが衣服であると思う。アメリカ西海岸の創業者たちが、同じ服を必ず着てプレゼンを行うのは、本人の気分が盛り上がるのもあるが、そのことだけでメッセージを発している。「服を選ぶエネルギーを仕事に投じる」ということである。リーダーがhard workの象徴であるアメリカらしい。

個人的には、それもいいけど、一般化すると軍服っぽいなあとも思う。一方で、小中高制服だった身としては、毎日服を選ばなくていいというのは楽であろうとも思う。ただ、制服を着ていた自分と創業者たちとの違いは、服を選ばない(同じ服を着る)ということ自体に明確な意思表示があり、作戦があるかないかということである。

他人がセレクトしたお店で服を買う人は、服に関しては他人の意見のなかから好きなものを採用するという行動様式を自ずと発しているし、特定の好きなお店の服を買う人、自分で作る人、それぞれにメッセージが発せられている。

野良着に話を戻すと、この時代に新たに農業などにチャレンジする人は、新しい分野を開拓していく気概がある人が多いと思う。だから、その姿勢を体現する服があったらよい。だが、あまりなさそうである。今後、生き方が多様化していくのであれば、それぞれに適した衣服があってしかるべきであろう。

写真などで一目見ると、全体から生活様式が伝わるような服。それをゆるふわにならずにつくる。要するに新しい生活服をつくるということである。

最初は、軽作業用としての野良着をつくり、徐々に生業ごとに特化した生活服を開発していきたい。初期開発費は自力でなんとかし、プロトタイプの試験販売も行った。第一バージョンは、先行販売としてクラウドファンディングのkibidangoさんでやることにした。最終的な品だけではなく、売り方(お客さんへの渡し方)も、含めて開発する意気込みなので、従来とは違うやり方にする。

なぜなら、流通の慣習によって実現できない商品も多々あるからである。最終的な品物を変えるには、流通も変えないといけない。クラウドファンディングも、成立後にも引き続き品物を販売できるkibidangoさんを選んだ。あと、デザイン担当の岩崎さんが岡山にいるので、桃太郎はいいな、という理由も少しある。

6月8日からスタートして7月14日まで。ご参加お待ちしております。
野良仕事で働く人のための日本の野良着の形を生かした作業服をつくりたい

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